三ヶ日みかんとは?
三ヶ日みかん(みっかびみかん)とは、静岡県浜松市三ヶ日町で栽培されているみかんのことです。
三ヶ日みかんは、甘味と酸味のバランスが良く、
コクのある奥深い味わいが特徴です。
三ヶ日ってどんなところ?
静岡県浜松市三ヶ日町は、日本全国でも有数のみかんの産地として知られています。遠州の奥座敷と呼ばれる「奥浜名湖」に位置する三ヶ日は、豊かな自然に囲まれた風光明媚なエリアです。
三ヶ日は日照量が多い地域であり、この太陽の日差しが、みかんの甘味を引き出しています。また、三ヶ日の土壌は「秩父古生層」と呼ばれる水はけのよい土壌で、高品質で身のしまったみかんを栽培することが可能です。
三ヶ日みかんの歴史
三ヶ日みかんの歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。
今から約300年前の江戸中期、西浜名村(現在の三ヶ日町)平山地区の山田右衛門という人物が、西国(現在の西日本)に巡視に行った際に、紀州那智地方(現在の和歌山県)から「紀州みかん」の苗木を1本持ち帰りました。
そして、その紀州みかんの苗木を庭の片隅に植えたことが、三ヶ日みかんの始まりとされています。
その後、今から200年前の江戸後期になると、紀州みかんに代わり、実が大きく種が少なく甘味が強い「温州みかん」の栽培が始まりました。そして、明治、大正の時代を経て、三ヶ日の土地や気候に合ったみかん栽培の技術が広まり、今のような「三ヶ日みかん」のブランドが確立したのです。
三ヶ日みかんは、時期によって「早生(わせ)みかん」と「青島(晩生・おくて)みかん」の2タイプに分かれます。
時期によって異なる味わいを楽しめるのも、三ヶ日みかんの魅力です。
早生みかんとは?
早生(わせ)みかんとは、11月上旬〜12月上旬に旬を迎える温州みかんの品種です。
甘味が強く、みかんの房をつつむ薄皮(じょうのう膜)が薄く、食べやすいことが特徴です。
青島(晩生)みかんとは?
青島みかんは、晩生(おくて)みかんとも呼ばれており、12月下旬~2月下旬に旬を迎える温州みかんの品種です。早生みかんと比較すると、甘味が強く、また抜けるような酸味も感じられるため、コクのある味わいを楽しめます。
ランクについて
みかんは、収穫の時期や品種によって、甘味や酸味が異なるため、糖度や酸度、外観によって規格を設けてランク(等級)を定めています。
みかんのランクを定める規格は、産地ごとに基準が異なりますが、三ヶ日みかんは「特選」「秀品」「優品」「良品」の4段階に分かれています。
贈答用には特選や秀品が人気ですが、収穫数が少ないため数に限りがあります。
秀品と糖度が近く甘味の強い「優品」もおすすめです。
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「三ヶ日みかん心」は、栽培方法にこだわり、わずかしか収穫されない完熟早生みかんです。秀品と同等の「糖度11度以上」が基準となる「三ヶ日みかん心」は、完熟の証である濃いオレンジに色づいた果皮と、甘味と酸味のバランスに優れたコクのある味わいが特徴です。
「三ヶ日みかん心」のおいしさは、その独自の栽培方法にあります。「三ヶ日みかん心」は、通常11月に収穫される早生みかんの収穫を1ヶ月ほど遅らせて、樹上で完熟させたものです。さらに、単純に収穫を遅らせているだけではなく、育成期からマルチシートと呼ばれる反射シートを敷き込むことで、樹の光合成を促進しています。またマルチシートの敷き込みによって、光合成を促進するだけではなく、樹への水分量を調整し、みかんの甘さを高めているのです。
完熟の時期を逃さないためにも「三ヶ日みかん心」の収穫時期は、12月上旬のみに限定されています。こだわり栽培の「三ヶ日みかん心」、ぜひ一度ご賞味ください。
「三ヶ日みかん心」 商品一覧
ご自宅でのみかんの保存方法
冬になると、段ボールでみかんをまとめ買いするご家庭も多いでしょう。
しかし、果皮がやわらかく水分量が多いみかんは、実は、傷みやすい果物です。傷ついたみかんの水分が原因で「一緒に保存していたほかのみかんにも、カビが生えてしまった」という経験をしたことのある人も少なくないはず。
おいしい状態をキープしたままみかんを保存するためには、次の手順でみかんを保存しましょう。
- 通気性のよいカゴやざるに新聞紙やキッチンペーパーを敷く
- 新聞紙やキッチンペーパーの上にみかんを並べる
- 重ねて保存する場合は、間に新聞紙やキッチンペーパーを敷く
- 玄関や廊下などの冷暗所で保存(暖房の聞いている部屋はNG)
ただし、みかんを重ねすぎると、重さでみかんが傷んでしまいます。
みかんを重ねて保存する場合も、2段までに留めるようにしましょう。